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ワレリー・ゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管弦楽団 演奏会
本場のチャイコフスキーが聴けるとあって発売と同時に最も安い席(D席7,000円)をネットで確保し、
昨日、ワクワクしながら名古屋に出かけました。
ちなみに最も高いS席は20,000円でしたが会場は約90%の入りで
ゲルギエフの人気の高さを実感しました。
2014年10月16日(木)愛知県芸術劇場コンサートホール 18:45~
シチェンドリン 管弦楽のための協奏曲 第1番「おちゃめなチャストゥーシュカ」
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23*
アンコール:ドビュッシー 映像第1集第1番「水に映る影」
<休憩>
チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー歌劇場管弦楽団
*ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
いや~、物凄い「悲愴」の第4楽章でした。
ゲルギエフのエネルギッシュな指揮にオーケストラが見事に答えた素晴らしい演奏で、
こんなに情熱的な「悲愴」の4楽章は、もう二度と聴くことが出来ないでしょう。
本当に感動しました。
シチェンドリンという全く聞いたことが無い人の曲から演奏会が始まったのですが、
その印象は「さすがプロの演奏。ロシアのオケらしく金管が目立つ」というものでしたが、
ゲルギエフらしさは伝わってきませんでした。
オケは12-12-10-8-8の編成で、3曲目の「悲愴」まで変わりませんでした。
二曲目はチャイコのピアノコンチェルト。
この曲も特にゲルギエフらしい演奏とは思えず淡々と演奏していたという印象。
しかも若いトリフォノフが数回ミス・タッチしたように聞こえ、
ここまでは大いに期待外れでした。
しかし、休憩後の「悲愴」は素晴らしい演奏で、
特に第4楽章はゲルギエフ節全開の胸が熱くなる感動的な演奏でした。
演奏が終了してから10秒ぐらいは静寂が続いたのでしょうか?
(途中で誰かが咳をしたのは本当に興ざめだった)
ゲルギエフが腕を降ろした後は大喝采となりました。
有名なファゴットのソロから始まった第1楽章を展開部まで聴いて、
やっとゲルギエフ/マリインスキーの音が聞こえてきたと思いました。
展開部直前の最弱音ppppppのファゴットパートは、定石通りバスクラリネットが代奏していましたが,
クラリネット奏者の持ち替えでは無く、
たった4つの音を演奏するためだけにバスクラ奏者がずっと座っていました。
第2楽章は特に印象に残りませんでしたが、第3楽章は少し違和感がありました。
多くの指揮者は第3楽章で大いに盛り上げるのですが、
ゲルギエフは逆に淡々と演奏していたという印象です。
今考えると、4楽章をより盛り上げる狙いだったのでしょうか?
なお、ゲルギエフは2,3,4楽章と連続して演奏しましたが何か意図があるのでしょうか?
3,4楽章と連続して演奏するのは一般的ですが、
2楽章と3楽章の間に休憩を取らない演奏はTVも含めて初めて聞きました。
ゲルギエフは指揮台を置かず、各弦の第1プルトの位置を通常よりも後ろに下げて
広い指揮スペースを取っていたことも印象に残りました。
マリインスキー歌劇場管弦楽団はゲルギエフに鍛えられたオケという印象で、
特に低弦の厚みのある音が特徴的でした。
ゲルギエフを褒めてばかりですので辛口コメントを一つ。
鍛え上げられたマリインスキーオケが音の出だしが不揃いになる個所が数回ありました。
これは、ゲルギエフの指揮振り、及び爪楊枝のような小さな指揮棒に原因があるのでは?
ゲルギエフとマリインスキーの今回の来日公演は相当な強行軍のようです。
10月8日から18日まで、13日を除いて毎晩日本国内を巡ります。
13日の休みの日、ゲルギエフはなんと上海に飛んで、
亡くなったマゼールの代役として中国公演中のミュンヘン・フィルを1日だけ振ることになっていました。
しかし、台風で結局上海行きはキャンセルしたようです。
14日、15日と東京サントリーホールで演奏した後、昨日は名古屋公演。
今日は東京に帰りNHK音楽祭でサロメ、翌日は所沢で最終公演というスケジュール。
本当にタフですね。
とにかくゲルギエフの物凄い「悲愴」第4楽章を聴けたという演奏会でした。
昨日、ワクワクしながら名古屋に出かけました。
ちなみに最も高いS席は20,000円でしたが会場は約90%の入りで
ゲルギエフの人気の高さを実感しました。
2014年10月16日(木)愛知県芸術劇場コンサートホール 18:45~
シチェンドリン 管弦楽のための協奏曲 第1番「おちゃめなチャストゥーシュカ」
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23*
アンコール:ドビュッシー 映像第1集第1番「水に映る影」
<休憩>
チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー歌劇場管弦楽団
*ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
いや~、物凄い「悲愴」の第4楽章でした。
ゲルギエフのエネルギッシュな指揮にオーケストラが見事に答えた素晴らしい演奏で、
こんなに情熱的な「悲愴」の4楽章は、もう二度と聴くことが出来ないでしょう。
本当に感動しました。
シチェンドリンという全く聞いたことが無い人の曲から演奏会が始まったのですが、
その印象は「さすがプロの演奏。ロシアのオケらしく金管が目立つ」というものでしたが、
ゲルギエフらしさは伝わってきませんでした。
オケは12-12-10-8-8の編成で、3曲目の「悲愴」まで変わりませんでした。
二曲目はチャイコのピアノコンチェルト。
この曲も特にゲルギエフらしい演奏とは思えず淡々と演奏していたという印象。
しかも若いトリフォノフが数回ミス・タッチしたように聞こえ、
ここまでは大いに期待外れでした。
しかし、休憩後の「悲愴」は素晴らしい演奏で、
特に第4楽章はゲルギエフ節全開の胸が熱くなる感動的な演奏でした。
演奏が終了してから10秒ぐらいは静寂が続いたのでしょうか?
(途中で誰かが咳をしたのは本当に興ざめだった)
ゲルギエフが腕を降ろした後は大喝采となりました。
有名なファゴットのソロから始まった第1楽章を展開部まで聴いて、
やっとゲルギエフ/マリインスキーの音が聞こえてきたと思いました。
展開部直前の最弱音ppppppのファゴットパートは、定石通りバスクラリネットが代奏していましたが,
クラリネット奏者の持ち替えでは無く、
たった4つの音を演奏するためだけにバスクラ奏者がずっと座っていました。
第2楽章は特に印象に残りませんでしたが、第3楽章は少し違和感がありました。
多くの指揮者は第3楽章で大いに盛り上げるのですが、
ゲルギエフは逆に淡々と演奏していたという印象です。
今考えると、4楽章をより盛り上げる狙いだったのでしょうか?
なお、ゲルギエフは2,3,4楽章と連続して演奏しましたが何か意図があるのでしょうか?
3,4楽章と連続して演奏するのは一般的ですが、
2楽章と3楽章の間に休憩を取らない演奏はTVも含めて初めて聞きました。
ゲルギエフは指揮台を置かず、各弦の第1プルトの位置を通常よりも後ろに下げて
広い指揮スペースを取っていたことも印象に残りました。
マリインスキー歌劇場管弦楽団はゲルギエフに鍛えられたオケという印象で、
特に低弦の厚みのある音が特徴的でした。
ゲルギエフを褒めてばかりですので辛口コメントを一つ。
鍛え上げられたマリインスキーオケが音の出だしが不揃いになる個所が数回ありました。
これは、ゲルギエフの指揮振り、及び爪楊枝のような小さな指揮棒に原因があるのでは?
ゲルギエフとマリインスキーの今回の来日公演は相当な強行軍のようです。
10月8日から18日まで、13日を除いて毎晩日本国内を巡ります。
13日の休みの日、ゲルギエフはなんと上海に飛んで、
亡くなったマゼールの代役として中国公演中のミュンヘン・フィルを1日だけ振ることになっていました。
しかし、台風で結局上海行きはキャンセルしたようです。
14日、15日と東京サントリーホールで演奏した後、昨日は名古屋公演。
今日は東京に帰りNHK音楽祭でサロメ、翌日は所沢で最終公演というスケジュール。
本当にタフですね。
とにかくゲルギエフの物凄い「悲愴」第4楽章を聴けたという演奏会でした。
by osamukunn
| 2014-10-17 16:54
| クラシック音楽
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