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天才・立川談志

今日、先月の21日に亡くなった立川談志氏の「お別れの会」があったようです。
石原慎太郎東京都知事の弔辞で始まり、
「談志が生き返らないように」という三本締めで終わった会は、
通常の「お別れの会」とは異なり笑いが絶えなかったようです。
天才・立川談志_b0177792_17495725.jpg


先月、談志氏が亡くなった後の特番を見たのですが、

今日のお別れの会にも出席したビートたけしは立川流の名前を持っているとか、
立川流では弟子が師匠にお金を払うとか、
地位が上がるには談志師匠の前で試験を受けなければならない などなど

談志氏のユニークなエピソードを初めて知りました。
また、多くの人が落語家としての談志氏の類いまれな実力を認めていることも初めて知りました。

談志氏はいくつもの印象的な言葉を残しているようです。

 「いい気持ちなんだ、万年床入ってるとね。湿り気があって、モヤシの気持ちがよくわかる」
  (2004年11月、銀座ガスホール)
 「おれは人殴ったことないんだ。あれだけ言葉で殴ってるんだから」(04年12月、イイノホール)
 「あんなに受けた『やかん』も『権兵衛狸』も『ぞろぞろ』も『よかちょろ』も、もうやらない。
  自分で飽きちゃった」(05年3月、東京芸術劇場)
 「言っとくが、立川談志がこんなに下手にやるってのはすごいことなのよ」(06年5月、新橋演舞場)
 「芸術の神様も残酷だよ」(同・楽屋で朝日新聞の取材に)
 「あたしの落語ってのは、いろんな落語聴いてきて落語に飽きた人が聴く落語なんだ」
  (06年9月、東京芸術劇場)
 (「芝浜」を演じた後で)「また違った『芝浜』がやれました。良かったと思います。
  アドリブでこんなにできる芸人を、そう早く殺しちゃもったいないような気もします。
  一期一会。いい夜をありがとうございました」(07年12月、よみうりホール)
 「客をつかめないと、熱演になるんだ」(08年6月、歌舞伎座)
 「これあたしの最後の高座と思って、つまんなくても我慢して下さい」(08年7月、よみうりホール)
 (「田能久」を演じた後で)「こういう笑いのない噺(はなし)をやる人がいなくなった」
  (08年7月、よみうりホール)
 「気がついた時に周りに人がいなくなっちゃってた」「(私のことを)百年に一人の落語家だなんて言うけど、
  そうではなくて突然変異。落語の世界だからどうにか順応してここまで来られた」
  「年齢なりの枯れた芸で勝負するってのはいやなんだ」(09年1月、朝日新聞の取材に)
 「俺の出るところが神殿だ。これが落語家の了見」(09年2月、練馬文化センター)
 (「芝浜」の出来に満足できず)「もう落語に飽きてきた」(09年12月、上野の「立川談志を囲む会」)
 「落語は常識に対する非常識。私はそれをさらに進めたクレージーなとこまで行っちゃった。
  もういいだろうという気がする」「晩年の志ん生師匠にね、『噺ができなくても、
  高座にいてくれるだけでいいんです』って口説いたことがある。そしたらいつの間にか自分が
  そんなこと言われるようになってた」(10年4月、朝日新聞の取材に)

立川談志氏は天才だったようですね。
by osamukunn | 2011-12-21 17:50 | 日常 | Comments(0)