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「海難1890」

2日連続の映画の話題です。

午前中にフリッカと「海難1890」を観に行ってきました。

日本とトルコの心温まる友情物語で日本・トルコの合作映画。
映画の始まる前にエルドアン大統領のメッセージが流されました。
「海難1890」_b0177792_13411255.jpg


いや~、面白かったですね。
また、泣かされました。

細かな感想はネタバレになるのでMoreに



1890年にトルコ軍艦「エルトゥールル号」が和歌山県串本沖で台風の為に遭難し、
600人余りの乗員の多くは死亡したが、そのうち69名は村の住民によって救出された。

時代は流れ約100年後の1985年、イラン・イラク戦争時、テヘランに日本人が取り残される。
日本からの救援機も来ない状況下に、トルコ政府が日本人救出のために救援機を飛ばす。

当時、日本のマスコミは、
何故トルコが日本のために決死の行動を取ってくれたのか理解できなかったが、
この件について、在日トルコ大使は、
「エルトゥールル号の恩を返したまでです」と短いコメントを発表したそうです。

以前トルコを訪れた際に現地ガイドから、
トルコの教科書には「エルトゥールル号」の乗員が日本人に助けられた史実が記載されており、
そのためか親日家が多いということを聞きました。


以上のような前知識と映画の大まかなストーリーを知っていたのですが、
シナリオが良かったせいか涙腺が熱くなる場面が多かったですね。

村人の子供たちが遭難したトルコ人の金のサーベルなどを内緒で持ち出すシーケンス。
自分たちがひもじい思いをしても、貴重な鳥肉を差し出した村人、
その窮状が分かり、子供たちに分け与えようとするトルコ人。
ムスタファが亡くなった機関長を偲び、彼の日本のお土産を海に投げ入れる。
時代が巡り、海底に沈んでいる彼のお土産がアップで映される。
テヘラン空港で一番騒いでいたトルコ人の父親が、
自分の子供に対して日本人の子供を飛行機に案内すうように伝える場面。
そして、テヘランでの日本人女性教師とトルコの大使館員が、
100年前のハルとムスタファの子孫であるかのような演出・・・

シナリオの難点について少し。

ムスタファが帰国して、機関長に頼まれた物を奥さんに手渡すシーケンスは、
時代の流れからすると違和感がありました。
画かれるのが遅すぎるのでは?

また、エンドロールの最後で、
串本にあるエルトゥールル号の慰霊碑を子供たちが磨いている場面が出てくるのですが、
その意図がイマイチわかりませんでした。

なお、以前はエンドロールの最後にエルドアン大統領のメッセージが流されていたようですが、
席を立つ人が多いので冒頭に持ってきたのでしょう。

この映画の日本の評判は良さそうですが、トルコでの評判を知りたいですね。

この映画を観て、ますます親トルコ、嫌ロシアになりました。
トルコの皆さん、ロシアごときの経済制裁に負けるな!
日本政府、トルコに何か援助しろ!

by osamukunn | 2015-12-09 14:12 | 映画 | Comments(0)